これらの作品が常に喚起してきた大きな議論の一つが、少年法をめぐる過酷な現実である。事件発生当時、凶行に及んだ犯人らが未成年であったことから、加害者保護と被害者・遺族の無念との乖離が社会問題化された。漫画の中でも、法に守られた少年たちの歪んだ全能感や、更生という名の甘やかしに対する怒りが如実に描かれている。
時代が平成から令和へと移り変わり、法改正が進んだ現代においても、少年犯罪に対する議論は終息していない。被害者の尊厳と加害者の人権、そして厳罰化の是非――作品が描き出した重厚な問いかけは、法制度のあり方を再考するための貴重なテキストとして、現代社会を生きる私たちに重い課題を突きつけ続けている。