マスマーケティングに基づいた定番商品の陳列は、ここ京都の先鋭的なショップには存在しない。店内に並ぶのは、オーナーバイヤーがパリやミラノ、さらには東欧や南米の小さな工房まで足を運び、直接デザイナーと対話して買い付けた服ばかりだ。
「自分たちが本当に着たいもの、10年後も愛せるものしか置かない」という揺るぎない信念。その偏愛とも言えるセレクト基準が、結果として世界的なコミュニティを生み出している。著名な海外デザイナーがプライベートで京都を訪れた際、極秘裏に立ち寄るショップが何店舗も存在する理由は、まさにこの妥協なきバイイングセンスにある。