薬局やドラッグストアの店頭には、塩野義製薬ヘルスケアから「パイロンPL顆粒」をはじめとするシリーズが並んでいます。名前が酷似しているため「病院のPLと中身はまったく同じ」と誤認されがちですが、実際には安全性を考慮した明確な処方の差異が存在します。
最大の違いは、鼻水を抑える抗ヒスタミン成分の選定にあります。医療用のPL配合顆粒には前述の通り眠気と抗コリン作用が極めて強力な「プロメタジン」が使われていますが、市販のパイロンPL顆粒には一般用医薬品としての安全域を考慮し、より副作用リスクがマイルドな「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が採用されています。
近年では「処方箋なしで病院の薬が買える」と謳う零売薬局(非処方せん医薬品販売)の認知が広がり、医療用PL配合顆粒を直接買い求める一般人が増えています。しかし、医師の問診を経ずに購入する場合、後述する持病の禁忌や薬の重複リスクを自己責任で見極めなければならないという重いハードルがあることを忘れてはなりません。