熱なし「謎の咳」が止まらない本当の理由3つと今すぐ受診すべきサイン

熱なし「謎の咳」が止まらない本当の理由3つと今すぐ受診すべきサイン

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止まらない咳に対し、ドラッグストアで「咳止め効果」を謳う総合感冒薬を購入して服用し続ける人が少なくありません。しかし、これは専門医が最も警鐘を鳴らす典型的な誤解の一つです。

一般的な総合風邪薬に含まれる成分は、発熱や鼻水、喉の痛みを総合的に緩和するための対症療法薬です。咳喘息やアレルギー性咳嗽に対しては効果が乏しいばかりか、配合されている抗ヒスタミン成分(第1世代)によっては気道分泌液を乾燥させ、痰の切れを悪化させて咳を誘発させてしまうリスクすらあります。

また、「強い中枢性鎮咳薬で咳さえ止めれば治る」という思い込みも危険です。咳は本来、気道内の異物や分泌物を体外へ排出しようとする生体防御反応です。マイコプラズマ感染症や副鼻腔気管支症候群のように排痰が必要な病態で無理に咳だけを止めると、気道内に病原体や分泌物が停滞し、かえって病状を長期化させる要因になります。

市販薬を活用する場合、単なる総合風邪薬ではなく、喉の潤いを補い気道の炎症を和らげる「麦門冬湯(ばくもんとうとう)」や、ストレス・自律神経の緊張に伴う喉の異物感に適した「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」といった漢方製剤を選択する方が理にかなっているケースもあります。ただし、これらもあくまで一時的な対症療法に過ぎず、根本治療には専門医による確定診断と処方薬が不可欠です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。