入園無料の生駒山遊園地がなぜ残る?閉園の噂と最古の飛行塔の真相

入園無料の生駒山遊園地がなぜ残る?閉園の噂と最古の飛行塔の真相

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生駒山上遊園地の象徴として君臨するのが、園内中央にそびえ立つ「大飛行塔」です。1929年(昭和4年)の開園と同時に設置されたこのアトラクションは、現在日本国内で稼働している大型遊具として最古の歴史を誇ります。

塔の設計を手がけたのは、昇降機や遊戯機械の先駆者として知られる技師・土井万蔵氏です。高さ30メートルの鉄骨タワーからゴンドラが吊り下げられ、緩やかに旋回しながら上昇する構造は、1世紀近くを経た現在も基本設計を変えていません。太平洋戦争末期、軍需物資としての金属回収令により全国の遊園地遊具が鉄くずとして解体・供出されるなか、大飛行塔だけは「防空監視所」として軍に徴用されたことで奇跡的に破壊を免れました。

標高642メートルの立地が生み出す眺望は、現在も他の追随を許しません。日中には明石海峡大橋や関西国際空港まで見渡せるパノラマが広がり、夏季に実施されるナイター営業では「1,000万ドルの夜景」と称される大阪平野の光彩が眼下一面に広がります。夜景スポットとしての価値が若年層やカップル層を呼び戻し、昼は幼児連れ、夜はデートスポットという時間帯別の二面性を生み出しています。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。