「蕎麦はヘルシーでダイエットに良い」というイメージが定着していますが、更科蕎麦に関しては知っておくべき栄養学的な盲点があります。
一般的な全粒粉や二番粉を使った蕎麦(藪系や田舎蕎麦)には、ポリフェノールの一種であるルチンや食物繊維、ビタミンB群が豊富に含まれています。しかし、更科蕎麦が使う「一番粉」は、胚乳の中心部であるため、成分の大部分が純粋なでんぷん質です。ルチンやビタミンは実の外側の層に集中しているため、更科蕎麦に含まれるルチン含有量は一般的な蕎麦よりも低くなります。
カロリーと消化吸収の特徴:
一人前のカロリー自体は約280〜320kcal(せいろ1枚)と、他の麺類に比べてヘルシーである点に変わりはありません。また、タンパク質や食物繊維が少ない分、「極めて消化が良い」という特筆すべきメリットがあります。胃腸に負担をかけたくない日のランチや、軽やかに食事を済ませたいシチュエーションには、更科蕎麦こそが最適な選択肢となります。