ネット上では「メンヘラ=ただの甘え」「わがままな性格」と揶揄されるケースが目立ちますが、これは重大な誤解です。現場の臨床心理の知見から見ると、メンヘラ的な行動の多くは「防衛機制(自分を守るための無意識の反応)」として機能しています。
幼少期に親からの無条件の受容を得られなかった経験や、強い裏切りを経験したことで、「先に相手を攻撃・束縛しなければ、自分が傷つけられて捨てられる」という強迫観念が染み付いてしまっているケースが圧倒的多数を占めます。
また、メンヘラを「ファッション感覚の個性」と捉える風潮もありますが、本人の脳内では慢性的なコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が続いており、放置すればうつ病や適応障害、境界性パーソナリティ障害といった精神医学的な疾患へと進行するリスクを孕んでいます。性格の問題ではなく、感情調整機能のエラーとして捉える視点が不可欠です。