性行為中、または性行為の直後に異変を感じた場合、決して「少し休めば大丈夫」と放置してはなりません。以下の症状が出現した際は、即座に行為を中断し、冷静に対処する必要があります。
- 性行為中または後の出血:子宮頸部のびらんからの軽微な出血の場合もありますが、絨毛膜下血腫や前置胎盤・低置胎盤に伴う出血、あるいは早産の兆候である可能性があります。鮮血や茶褐色の出血、血の混じったおりものが確認された場合は、清潔なナプキンをあてて安静にし、速やかにかかりつけの産婦人科へ連絡してください。
- 持続的なお腹の張り・カチカチ感:性行為による一時的な張りであれば、横になって安静にすることで15〜30分程度で治まります。しかし、「休んでも張りが治まらない」「一定の間隔で規則的に張りが繰り返される」「下腹部痛や腰痛を伴う」場合は、子宮収縮が本格化しているサインです。
- 破水(水っぽい分泌物の流出):性行為の刺激によって卵膜が破れる「高位破水」や完全破水が起きると、子宮内へ細菌がダイレクトに侵入します。入浴やシャワーは絶対に避け、ナプキンをあてて直ちに産院を受診してください。
また、妊婦健診で「切迫流産」「切迫早産」「前置胎盤・低置胎盤」「子宮頸管無力症」と診断されている、あるいは過去に早産経験がある場合は、いかなる時期であっても性行為は全面禁止となります。医師から「安静」の指示が出ている間は、挿入だけでなくオーガズムを伴う一切の性的刺激を控えることが母子の命を守る鉄則です。