宿泊予約サイトのレビュー欄、SNSの投稿、各種コミュニティに寄せられた数百件の投稿を精査すると、カタログ写真だけでは見えてこない「現場のリアル」が浮かび上がってきます。
まず圧倒的に高い評価を得ているのが、「食事のクオリティ」と「開放感」です。20代カップルの宿泊者は『夕食のBBQプランを頼んだら、サシの入った厚切り秋田牛と立派な比内地鶏が山盛りで届き、ホテルのコース料理以上の満足感だった。ウッドデッキに屋根が付いていて、小雨でも問題なく焚き火が楽しめた』と絶賛しています。また、30代ファミリーからは『男鹿の海を望むドームテントに泊まったが、夜になると人工の明かりがほとんどなく、波の音と天の川だけで子どもたちが息を呑んでいた。日常のゲーム漬けから完全に解放された』という声が寄せられています。
その一方で、辛口の意見や現地ならではの注意点も散見されます。目立ったのは以下の2点です。
第1に、「防音性に対する過度な期待」です。ドームテントは強固な膜構造で作られているものの、コンクリート壁のホテルとは異なり、テント生地一枚を隔てた空間です。『隣の棟の宿泊者が深夜までウッドデッキで大声で騒いでおり、声が筒抜けで眠れなかった』という不満が一部で見受けられます。多くの良質な施設では「夜21時〜22時以降のサイレントタイム」をルール化していますが、宿泊者個々のマナーに左右される側面は否めません。
第2に、「自然環境特有の虫と天候の洗礼」です。特に新緑から盛夏(6月〜8月)にかけては、湖畔や山間部においてアブやブヨ、カメムシなどが発生します。『網戸を閉めていても出入り時に虫が入ってしまうことがあった』という声があり、施設側でも強力な蚊取り線香や殺虫スプレーを配備しているものの、完全な無菌状態を求めるインドア派にはストレスとなる場合があります。