ネット上のカラーコーディネート解説で頻繁に見かけるのが、「青には補色であるオレンジを合わせれば間違いなく映える」という言説です。しかし、これを鵜呑みにして大面積でぶつけると、視覚的な刺激が強すぎる「ハレーション現象」を引き起こし、極めて下品な印象になりかねません。
色彩理論上、補色同士は互いの彩度を極大化するため、面積比を誤ると目がチカチカする不快感を生みます。青と反対色を組み合わせる際の鉄則は、「彩度を落とす(くすませる)」か、「面積を全体の5%以下に抑える」かのいずれかです。鮮烈なブルーに蛍光オレンジを合わせるのではなく、くすみブルーに落ち着いたアプリコットを合わせる、あるいはネイビーのスーツの胸元にチーフとしてわずかにテラコッタを覗かせるのがプロの手法です。
この色彩バランスの法則は、住空間を彩るインテリアでも全く同じです。「青と相性のいい色インテリア配色実例」を検証すると、リビングに青を取り入れる成功例は、ベースカラー(壁・床)のアイボリーが70%、メインのアソートカラー(ソファ・カーテン)としてのネイビーが25%、そしてクッションやアートに配したマスタードやウォールナットの木目が5%という黄金比率を厳密に守っています。