四半期ごとに開示される日本郵船決算発表は、株価のトレンドを決定づける天王山となります。コンテナ船事業を統括する持分法適用会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」からの配当収入に加え、自動車船やエネルギー輸送事業の堅調さが全体の収益を支えています。
注目すべきは、開示された日本郵船業績予想に対する経営陣の姿勢です。保守的なガイダンスを出して市場を失望させる局面もあれば、上方修正と同時に大規模な日本郵船自社株買いを発表して株価を一気に押し上げる場面も見られます。
自社株買いの実施は、発行済株式数の減少を通じて1株当たり利益(EPS)を引き上げ、PBR(株価純資産倍率)の是正を後押しします。乱高下相場において、この資本効率改善策が強力なクッションの役割を果たしています。