石原さとみの経歴を振り返る上で欠かせないのが、従来の「キラキラしたヒロイン」から「人間の業をリアルに演じる本格派」への華麗な脱皮です。
その到達点として日本映画界を震撼させたのが、吉田恵輔監督がメガホンを取った主演映画『ミッシング』でした。失踪した娘を探し続ける狂気の母親・沙織里役を演じるにあたり、彼女は自慢の美髪をボディソープで洗って痛ませ、すっぴん同然の状態で撮影現場に立ち続けました。
この作品で彼女が見せたのは、まさに「虚飾をすべて削ぎ落とした姿」でした。ネットの反応や映画賞の選考委員からも、「これまでの石原さとみのイメージが完全に覆された」「美貌を捨てて役に没入する覚悟に圧倒された」と絶賛の嵐が巻き起こりました。物理的な裸身ではなく、感情と存在感をさらけ出す演技の凄みこそが、彼女が映画界で勝ち取った真の評価です。