彼の真骨頂は、その驚異的な役柄の幅広さにある。昭和メロドラマ映画の甘美な主人公から、重厚な人間ドラマの父親役、さらにはSF特撮の重鎮まで、彼が演じたキャラクターのバリエーションは実に多彩だ。ジャンルを横断して輝き続けたキャリアは、まさに邦画クラシックの多様性そのものを体現している。
スクリーン上で放つ独特の気品は、晩年になっても衰えることがなかった。白髪混じりのダンディな佇まいはシニア層の憧れの的であり続け、バラエティ番組やトークショーで見せるユーモアあふれる素顔もまた、多くの視聴者を魅了した。