せんじがらとは?広島名物の正体と中毒者続出の秘密を徹底解剖

せんじがらとは?広島名物の正体と中毒者続出の秘密を徹底解剖

せんじがらとは?広島名物の正体と中毒者続出の秘密を徹底解剖の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

せんじがら(煎じ殻)とは、豚の胃袋(ガツ)や腸などのホルモンを低温の油で長時間揚げて水分を極限まで飛ばし、塩などでシンプルに味付けした広島名物の珍味です。見た目は干し肉やスナック菓子のようにも見えますが、その食感は極めて硬質。乾燥させたスルメやビーフジャーキーをもしのぐ強烈な歯ごたえを持ち、口の中で何度も噛みしめるうちに、ホルモン本来の凝縮された脂の甘みと旨味がじわじわと溶け出してきます。

名前の由来は、油を抽出する工程にあります。かつて豚の脂身からラードを精製する際、油分を「煎じ(絞り)出した後に残った搾りかす(殻)」を指して「せんじがら」と呼ぶようになりました。本来は副産物として扱われていた部位に塩を振り、酒の肴として再利用したのが始まりです。

使用される主要な部位は「豚のガツ(胃袋)」です。ガツは脂身が少なく筋肉質で、独特のコリコリとした弾力を持っています。このガツを大鍋の油に入れ、焦げ付かないよう絶妙な火加減で数十分から1時間以上かけてじっくりと揚げていきます。水分を完全に蒸発させることで長期保存が可能となり、噛めば噛むほど濃厚なアミノ酸の旨味が広がる唯一無二の味わいが完成します。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。