逆流性食道炎は水を飲むと治る?悪化を招く危険な飲み方と正しい治し方

逆流性食道炎は水を飲むと治る?悪化を招く危険な飲み方と正しい治し方

逆流性食道炎は水を飲むと治る?悪化を招く危険な飲み方と正しい治し方の疑問点について、最新情報を基に徹底解説します。

胸元の焼けるような痛みに襲われた際、冷たい水を流し込むと一時的に痛みが引いたように感じるケースは確かに存在します。これは決して錯覚ではなく、食道の壁に付着していた強酸性の胃液が水によって洗い流され、物理的に胃へと押し戻されたことで知覚過敏が鎮静化するためです。

しかし、「洗い流された」ことと「治った」ことは全く別の問題です。水によって食道の炎症部位が瞬間的に潤ったとしても、胃の中の酸性環境そのものが劇的に中和されるわけではありません。胃の酸度はpH1〜2という極めて強い塩酸レベルであり、水数杯程度で中和しようとしても、胃は恒常性を保つために反射的にさらなる胃酸を分泌します。

つまり、水を飲む行為はあくまでその場の刺激を和らげる「数十秒〜数分単位の応急処置」に過ぎないというのが医学的な実態です。胃食道逆流症の根本原因である「下部食道括約筋(胃と食道のつなぎ目にある弁)の緩み」を修復しているわけではないため、完治を期待して水を飲み続けるのは誤った対処法と言えます。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。