実際の入院期間は、患者の全身状態や手術範囲によってどのように異なるのでしょうか。厚生労働省の患者調査およびDPC(診断群分類別包括評価)データ、主要関節外科専門病院の公開指標をもとに、術式や状況別の入院日数とリハビリスケジュールを比較整理しました。
入院から退院までの標準的なスケジュールは、極めて無駄のない動線で組まれています。
【手術前日〜当日】:入院は手術前日、施設によっては当日朝の入院も増加しています。手術時間は片側でおよそ45分〜1時間半。手術終了後、麻酔から醒めた当日の夕方にはベッド上で足を動かす訓練を行い、バイタルが安定していれば立ち上がり練習を実施します。
【術後1〜3日目】:尿道カテーテルや点滴が抜け、歩行器を用いた病棟内歩行、さらにはT字杖を使った歩行へと進みます。この段階で多くの患者が「術前の骨の軋むような痛みが消えている」ことに気づきます。
【術後4〜7日目】:平地歩行の安定性を確認し、自宅復帰に不可欠な「階段昇降訓練」や「入浴動作訓練」を行います。T字杖で安定して歩行でき、自力でトイレと入浴、階段の昇り降りが可能になった時点で退院許可が下ります。