順風満帆に見えるここまでの道のりだが、決して平坦なものではなかった。2年生の夏、右肩の違和感により長期の離脱を余儀なくされた時期がある。
仲間がグラウンドで汗を流す中、一人リハビリ室で地道なトレーニングに耐える日々。焦りと不安が波のように押し寄せる夜もあった。しかし、末吉はその期間を「自分の身体と向き合う貴重な時間」と捉え直した。フォームの微細な崩れを修正し、肩への負担が少ない効率的な投球メカニズムを研究。復帰を果たした時には、球威も制球力も以前とは見違えるほど向上していた。挫折を糧にして一回り大きく成長する強さこそ、彼が真のエースと呼ばれる理由だ。