シロップの同一性を語る上で外せないのが「ブルーハワイ」の存在だ。イチゴやメロンと異なり、自然界に「ブルーハワイ」という果物は存在しない。それにもかかわらず、私たちはあの青いシロップを口にすると、爽快なトロピカルフレーバーを感じ取る。
メーカーによると、ブルーハワイの香料ベースはラムネやサイダー、あるいはパインや柑橘類をミックスした爽やかな香りに設定されていることが多い。鮮やかな青という視覚情報と涼しげな香味が結びつくことで、脳内に「夏のリゾート」という概念的味わいが生成される。これこそ視覚と香料だけで味を構築するシロップ技術の最高傑作と言えるだろう。