店内に足を踏み入れた瞬間、誰もが天井を仰ぎ見る。豪華絢爛なシャンデリアから注ぐやわらかな光が、使い込まれた調度品を美しく浮かび上がらせる。まさに「王城」の名にふさわしい城郭風のインテリアだ。
大理石風の柱や高い天井、そして足元に広がる赤い絨毯。近年のスタイリッシュなミニマルカフェとは真逆をいくゴージャスな空間美学がそこにはある。長年大切にお手入れされてきたベルベットのソファは、座った瞬間に身体を心地よく包み込む。この妥協のない空間づくりこそが、訪れる者を日常の喧騒から一瞬で切り離してくれるのだ。