大型犬特有の課題として長年指摘されてきたのが、平均寿命の短さと腫瘍(がん)の発症リスクだ。獣医学界では長らく「7歳から10歳」がひとつの境界線とされてきたが、2026年現在の獣医ゲノム医療はその常識を塗り替えつつある。遺伝子解析に基づいた早期スクリーニング検査が一般的となり、発症前のリスク判定と予防的アプローチが可能になった。
フード分野における進化も目覚ましい。個体のDNA情報や腸内フローラデータに合わせた「パーソナライズ・ドッグフード」が登場し、関節や心臓への負担を最小限に抑える栄養設計が容易になった。適切な体重管理と最新医療の組み合わせにより、12歳を超えて元気に過ごすシニア犬の事例が全国で相次いで報告されている。