Netflixの共同CEOを務めるテッド・サランドス氏は、アジア市場におけるローカルコンテンツ投資と通信キャリアとの提携強化を一貫して重視してきた。日本市場においても、独自の制作体制から生まれるオリジナル作品を武器に、従来のテレビ放送網とは異なる視聴習慣を定着させつつある。
一方、株式会社NTTドコモの代表取締役社長である前田義晃氏は、dポイントを中心とした「スマートライフ事業」の収益拡大を成長戦略の柱に据える。通信回線そのもののコモディティ化が進む時代において、Netflixのような強力なグローバルコンテンツをフックに自社経済圏へユーザーを誘導する狙いは極めて明快だ。
トップ同士の思惑が合致したこの提携は、単なる代理店業務にとどまらず、日本の通信・メディア業界の勢力図を塗り替えつつある。