キャリアの絶頂期にありながら、彼女は突如として芸能活動を休止・引退する道を選んだ。その最大の理由は、アルツハイマー型認知症を患った最愛の父親の介護であった。シングルファーザーとして自分を育ててくれた父親への恩返しとして、彼女はすべての仕事を投げ打ち、自宅で自ら介護に専念した。
父を看取った後は、横浜の元町で輸入雑貨店を経営するなど、実業家としての道を歩んだ。芸能界の華やかさからは距離を置き、自らの足で立つ生き方を貫いたが、父を失ったショックと疲労は、彼女の心身を少しずつ蝕んでいったのかもしれない。