朝起きてから夜眠るまで、鏡の前で何時間も顔の「異常」を確認し続ける。あるいは逆に、自らの姿を見る恐怖から部屋中の鏡を新聞紙で覆い隠す。身体醜形障害を抱える人々の日常は、外見という抗えない呪縛との果てしない格闘だ。
映像配信サービスのNetflixで注目を集めたドキュメンタリー『アイ・アム・ビューティフル』は、こうした当事者たちの切実な声を映し出し、世界中に大きな衝撃を与えた。また、日本国内でもNHKドキュメンタリーが過酷な実態に迫る特集を放映し、社会的な関心が高まっている。しかし、当事者が直面する最大の障壁は、依然として家族や友人からの「気にしすぎ」「考えすぎだ」という軽視や無理解である。誰にも理解されない孤独感が、彼らを一層の孤立へと追い込んでいく。