日本のチーズ文化の深まりを語る上で、フードジャーナリズムの視点から外せない重要人物が、チーズの普及に生涯を捧げてきた本間るみ子氏である。本間氏はヨーロッパ各地の伝統的チーズ農家を精力的に取材し、単なる食品としてではなく、歴史や文化、職人の手仕事としてのチーズの魅力を長年にわたり日本へ発信し続けてきた。
彼女らの情熱を結実させた組織の一つが、NPO法人チーズプロフェッショナル協会だ。同協会はチーズに関する正しい知識の普及や資格認定を行い、消費者の「食の眼」を養う活動を展開している。同協会の発言やセミナーは、複雑化するチーズの分類や選び方に明確な指針を与え、単なるトレンド消費から脱却した本質的なチーズ愛好家の裾野を広げる原動力となっている。