2026年現在のブライス・ダラス・ハワードを語る上で、決して避けて通れないのが「映画監督としての破格の評価」です。彼女が演出家としての才能を世界に決定づけたのが、ルーカスフィルムが手掛けるディズニープラスの実写ドラマシリーズ『マンダロリアン』でした。
彼女が監督を担当したシーズン1のチャプター4「避難」では、映画『七人の侍』へのオマージュを色濃く反映させた村の防衛戦を演出。シーズン2のチャプター11「後継者」では、アニメシリーズの人気キャラクターであるボ=カターン・クライズを実写として完璧に登場させ、ダイナミックなドックでの白兵戦をまとめ上げました。さらに『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』のチャプター5「マンダロリアンの帰還」では、シリーズ屈指の神回として全世界の視聴者からスタンディングオベーションを受けるほどの絶賛を浴びています。
制作現場の関係者が明かすところによると、彼女の現場指揮は極めて論理的かつ役者への深い共感に満ちています。自らも第一線の演者であることから、俳優がキャラクターの心理的動機を掴むための対話を決して怠らず、同時にILMが開発した革新的撮影システム「StageCraft(バーチャルプロダクションの巨大LEDスクリーン)」の技術的制約と可能性を完璧に把握して撮影を進行させます。
製作総指揮のジョン・ファヴローやデイヴ・フィローニも彼女の手腕に全幅の信頼を寄せており、米批評サイトやSNS上では「『スター・ウォーズ』の長編劇場映画を彼女に一本丸ごと任せるべきだ」という声が年々高まり続けています。父ロン・ハワード譲りの映画的ダイナミズムと、彼女自身が培ってきたインディペンデント映画の繊細な叙情性が見事に結実した結果と言えます。