ナゾヒロバ等の業界調査データによると、愛知県内で開催される街歩き・周遊型謎解きおよび脱出ゲームの掲載数は合計115件超(街歩き・周遊型単体でも58件以上)に達しており、首都圏や関西圏に次ぐ一大市場を形成しています。名古屋駅周辺から栄、矢場町、大須といった商業集積地にかけて、高密度のプレイエリアが整備されている点が特徴です。
名古屋で謎解きカルチャーが独自の発達を遂げた背景には、コンパクトにまとまった都心部の都市構造があります。徒歩圏内に個性豊かな商店街が広がる大須エリアや、碁盤の目状に地下鉄が張り巡らされた市内インフラは、周遊型ゲームのフィールドとして極めて相性が良い環境です。さらに、現実から隠された魔法の世界を体験できる「NANICA-NAGOYA」をはじめ、没入感を極限まで高めた独自の世界観を持つ施設が次々と登場し、プレイヤー層の裾野を広げています。
かつて熱心な謎解きファン層(いわゆる「謎クラ」)中心だった市場は、現在では20代〜30代のカップルやファミリー層、出張・観光客の立ち寄りアクティビティへと明確にシフトしています。名古屋の街を深く知るための新たな観光ツールとしても機能しており、地域経済とエンタメが結びついた持続的な盛り上がりを見せています。