「倉庫に眠っていた製造から7年前の未使用タイヤ」や「走行数百キロの長期保管品」といった製品には注意が必要です。ゴムの成型時に含まれている配合油や老化防止剤は、走行時の適度な変形と発熱によってタイヤ表面へじわじわと染み出し、保護膜を形成する性質を持っています。
まったく走らせずに放置されたタイヤは、この自己保護機能が働かず、保管場所の湿度や大気中のオゾン、温度変化によって内側からゴムの分子結合が破壊されていきます。
結果として、溝の山が8mm以上ある新品同様の外観を保っていても、ゴム自体はプラスチックのように硬化してしまいます。硬化したタイヤを装着して走り出すと、十分な摩擦力を発揮できず雨天時にスリップしたり、タイヤ内部のスチールコードとゴムが剥離するトレッド剥離を起こしたりする恐れがあります。