ネット上の掲示板やSNSでは「有馬記念のキタサンブラックは完敗だった」という声が散見されますが、レースラップと展開を精査すると別の側面が浮かび上がります。
キタサンブラックは目標にされやすい2番手から、自ら動いてゴールドアクターを競り落とすという極めて過酷な競馬をしていました。サトノダイヤモンドはキタサンブラックを完全にマークできる絶好のポジションに位置しており、3歳馬特有の2kgの斤量差がなければ結果が逆転していた可能性も十分に指摘されています。
つまり、単なる能力の優劣ではなく、「展開の綾」「斤量のアドバンテージ」「ルメール騎手の完璧な戦術」の3要素が奇跡的に噛み合った結果の勝利でした。この紙一重の勝負であったからこそ、両雄のライバル関係は今なお色褪せない伝説として語り継がれているのです。