円の方程式を完全攻略!標準形・一般形の使い分けから接線の裏ワザまで

円の方程式を完全攻略!標準形・一般形の使い分けから接線の裏ワザまで

円の方程式を完全攻略!標準形・一般形の使い分けから接線の裏ワザまでの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

数学IIの後半で差がつくのが、図形群を文字定数 $k$ で束ねて扱う「図形の束(そく)」の概念と、動点の条件を追跡する軌跡問題です。

2つの円の交点を通る図形

交わる2つの円 $C_1: x^2 + y^2 + l_1 x + m_1 y + n_1 = 0$ と $C_2: x^2 + y^2 + l_2 x + m_2 y + n_2 = 0$ に対し、実数 $k$ を用いて作った以下の方程式を考えます。

$$(x^2 + y^2 + l_1 x + m_1 y + n_1) + k(x^2 + y^2 + l_2 x + m_2 y + n_2) = 0$$

この式は、$k \neq -1$ のときは2つの円の交点を通る図形(新たな円)を表し、$k = -1$ のときは2次の項が完全に相殺されて2つの円の交点を通る直線(共通弦の方程式)を表します。連立方程式を解いて面倒な交点座標を求める必要が一切ないため、計算ステップを大幅に短縮できます。

軌跡と円の方程式

「2定点 $A, B$ からの距離の比が $m : n$ ($m \neq n$)である点 $P$ の軌跡」を求める問題は、典型的な軌跡と円の方程式の融合例です。この軌跡は線分 $AB$ を $m : n$ に内分する点と外分する点を直径の両端とする円を描き、数学史上でアポロニウスの円と呼ばれます。代数的に $P(x, y)$ と置いて条件式 $AP^2 : BP^2 = m^2 : n^2$ を整理することでも、同一の円の方程式が綺麗に導出されます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。