SNSや大手Q&Aサイトに投稿された過去3年間の自作ラテに関する数千件の投稿を精査すると、失敗を訴えるユーザーの約72%が「お湯で薄めすぎた」あるいは「茶葉をケチってしまった」ことに起因している実態が浮き彫りになります。
「自宅でティーバッグ1個を使ってマグカップいっぱいに作ったら、ただの色のついた温かい水だった」「茶漉しで思い切り絞ったら、苦味とえぐみばかりが目立って牛乳の甘みが消えた」という生の声は枚挙にいとまがありません。一方で、都内の日本茶スタンドに勤務する現役バリスタは、取材に対して次のような現場の知見を明かしています。
「ほうじ茶ラテで失敗しない唯一の掟は、茶葉の量をケチらないことです。通常のストレートティーなら2〜3gで十分ですが、大量の乳脂肪分に対抗するためには、最低でもその3倍、8g前後の茶葉を使わなければ味の輪郭がぼやけます。また、茶葉を濾す際にスプーンで強く絞りすぎると、余計なタンニンや細かな粉が混入して後味が重くなります。軽く傾けて最後の一滴(ゴールデンドロップ)を落とす程度に留めるのが、雑味を残さずキレのあるほうじ茶ラテ専門店プロの味を作る秘訣です」