反町隆史が当時のカルチャーシーンに与えた最大の功績の一つが、「男らしさの再定義」でした。
1990年代初頭のトレンディドラマにおける男性像は、どこかフェミニンで清潔感のある都会派が主流でした。しかし、反町隆史が提示したのは、身長181cmの恵まれた体躯に宿る、圧倒的な「野性味と筋肉美」でした。筋骨隆々すぎず、無駄な脂肪を削ぎ落としたナチュラルなシックスパックは、ジムでの過剰なパンプアップではなく、趣味であるバスフィッシングやアウトドア活動、ボクシングによって培われた機能美そのものでした。
さらに特筆すべきは、90年代カルチャーを決定づけたヘアスタイルです。おでこを露出しながら両サイドに自然に流す「センターパートのミディアムロング」は、当時の原宿や渋谷の美容室で「反町隆史の髪型にしてください」というオーダーが殺到する一大現象となりました。飾らないTシャツにデニム、そしてこの無造作なヘアスタイルというミニマルな装いが成立したのは、彼の彫りの深い精悍な顔立ちと日本人離れした骨格があったからに他なりません。