2026年のメディア環境は、地上波テレビ視聴率の分散化と、Netflix・Amazon Prime Video・Disney+などのグローバル配信プラットフォームへのシフトが決定的となっています。この転換期において、ケイダッシュグループはどのような航路を描いているのでしょうか。
特筆すべきは、「世界進出」と「リアルイベントの巨大IP化」という二重の突破戦略です。ハリウッドでも確固たる地位を築く渡辺謙氏を擁するケイダッシュは、海外共同製作作品や国際配信ドラマへのキャスティングルートを他社に先駆けて開拓してきました。日本の芸能事務所がドメスティックな市場に閉じこもりがちな中、海外エージェンシーとの連携ノウハウを蓄積している点は大きな強みです。
さらに、ケイダッシュステージが主導するリアルエンターテインメント戦略も目を見張る成果を上げています。オードリーの東京ドームライブが配信チケットを含めて歴史的な動員記録を打ち立てたように、ファンコミュニティを熱狂させる「課金型ライブコンテンツ」の構築にいち早く成功しました。地上波テレビの広告収入モデルが揺らぐ中で、松本幸夫社長率いる現経営陣は、強固な伝統的人脈を維持しつつ、次世代の収益基盤を着実に構築しています。