劇症型溶血性レンサ球菌の症状と前兆|手足の激痛から急変する真相

劇症型溶血性レンサ球菌の症状と前兆|手足の激痛から急変する真相

劇症型溶血性レンサ球菌の症状と前兆|手足の激痛から急変する真相に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

救命救急の最前線で働く集中治療医は、劇症型の現場について次のように語ります。「搬送された時点で血圧が測定不能に近く、足の一部分に紫色に変色した斑点がある。そこから1時間ごとに壊死の境界線が上へと広がっていくのが目に見えてわかる。全身の抗生物質だけでは絶対に追いつかず、直ちに手術室へ運び、皮膚と筋肉を大きく切開して壊死組織を削ぎ落とさなければ、朝を迎えることはできない」。

実際に40代で発症し、下肢の一部切除を経て一命を取り留めた生還者の手記には、病魔の不条理なスピードが克明に綴られています。

「最初は左足首の内側がなんとなくチクチクする程度で、前日のランニングによる筋肉痛か靴擦れだと思っていました。ところが夕方になると立っていられないほどの激痛に変わり、体温は39.8度まで跳ね上がりました。夜間に救急車を呼ぶのを躊躇い、一晩我慢しようとしましたが、明け方には呼吸が浅くなり意識が朦朧としました。病院に着いたときには腎不全を起こしており、あと数時間受診が遅れていたら助からなかったと告げられました」。

SNSやネット掲示板上でも、「身内が足の痛みを訴えてから翌日に亡くなった」「ただの打撲だと思っていたら人食いバクテリアだった」という生々しい体験談が散見されます。共通しているのは、誰もが「初期には重大な病気だと認識できなかった」という点です。常識的な病気の進行感覚を完全に覆すスピードこそが、生存を阻む最大の障壁となっています。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。