乙武さんの歩んできた経歴は、日本社会における障がい者のパブリックイメージを塗り替えてきた歴史そのものです。
早稲田大学在学中に執筆した自伝『五体不満足』は累計600万部を超える大ベストセラーを記録。「障がいは不便だが、不幸ではない」というメッセージは社会現象を巻き起こしました。大学卒業後はスポーツライターとして活動した後、2007年には教員免許を取得して東京都杉並区立杉並第十小学校の教員に就任。教育現場での実践が高く評価され、東京都教育委員を務めるなど公教育改革にも深く関わりました。
政治の世界との関わりも深く、2022年の参議院議員選挙(東京都選挙区・無所属)、2024年の衆議院東京15区補欠選挙(ファーストの会/国民民主党推薦)に出馬。いずれも激戦の末に落選を喫したものの、選挙戦を通じて掲げた「バリアフリーな社会構造の構築」や「多様性の保障」は、多くの有権者に強いインパクトを残しました。