インターネット上では「CBXはエンジンが重すぎてまともに曲がらない直線番長」「フレーム剛性が低すぎて危険」といった極端な言説が散見されます。しかし、これらの多くは当時の経年劣化した車体や、不適切なセッティングに起因する誤解です。
確かに、乾燥重量247kg(装備重量約270kg)に達する車体に対し、当時の細い35mm径フロントフォークやダイヤモンドフレームは剛性不足の側面がありました。しかし、エンジン自体をフレームの強度メンバーとして活用するリジッドマウント設計により、重心位置は極めて計算されており、現代の基準で見てもコーナリング時のロール軸は驚くほど素直です。
現在では、CBX1000 カスタムパーツとして社外の強化スイングアーム、φ38〜41mmフロントフォークキット、オーリンズ等の高性能リアショック、さらには点火時期をデジタル制御する「ASウオタニ SP2」などが確立されています。これらを適切に組み込むことで、現代の大型ツアラーとも対等に走れるスタビリティとコントローラブルな旋回性能を手に入れることが可能です。