仮面ライダーメテオの代名詞といえば、青い星雲のようなアーマーと、ブルース・リーを彷彿とさせるアクロバティックなカンフーアクションです。変身ベルト「メテオドライバー」にメテオスイッチを装填し、レバーを倒すことで人工衛星M-BUSからエネルギーが照射され変身が完了します。
変身完了と同時に右手を鋭く突き出し、親指をパチンと弾いて放つ決め台詞――「仮面ライダーメテオ、お前の運命(さだめ)は俺が決める!」は、特撮ファンの間で伝説的なフレーズとして今なお語り継がれています。
戦闘スタイルには本格的なジークンドーの技術が取り入れられ、甲高い怪鳥音とともに繰り出される目にも留まらぬ連打攻撃が特徴でした。このアクションシーンの多くを手掛けたのが、特撮アクションの巨匠として名高い坂本浩一監督です。坂本監督は生身のキャストによるアクションを重視することで知られており、変身前の朔田流星としても吉沢亮本人が激しい立ち回りをこなしました。
吉沢亮自身、小学校から中学校までの約9年間にわたり剣道に打ち込み、剣道2段の腕前と関東大会優秀選手に選ばれた実績を持っています。この剣道仕込みの強靭な体幹、間合いの把握力、ブレない軸の強さが、過酷なアクションシーンにおいて最大限に発揮されました。現場で泥にまみれながら身体表現の限界に挑んだ日々が、後の『銀魂』の沖田総悟役や『キングダム』の嬴政/漂役で見せた鬼気迫る剣殺陣の揺るぎない土台となっています。