甥の躍進を支える朝青龍の現在は、モンゴル国内で銀行、観光、不動産開発などを手がける大物実業家として多忙な日々を送っています。かつて大統領特使を務めるなど母国の発展に尽力する傍ら、日本相撲界への関心と敬意は決して失っていません。モンゴルから頻繁に訪日し、国技館で甥の取組を熱心に見守る姿もしばしば目撃されています。
大関として土俵に君臨する豊昇龍に寄せられる最大の期待は、言うまでもなく「第74代横綱への昇進」です。横綱へ登りつめるための課題は極めて明確です。
一つは「立ち合いの圧力の安定化」。上位陣や巨漢力士との対戦において、引いたりいなしたりする相撲を減らし、低く鋭く当たって前に出る決定力を高めること。もう一つは「15日間を通じた心身のコンディショニング」です。怪我を防ぎながら安定して13勝以上を挙げる盤石の強さが身につけば、叔父が締めた白麻の綱をその腰に巻く日は確実に訪れます。