ネット上の情報では「軟式テニスは日本だけのガラパゴス競技で将来性がない」「硬式テニスは難しすぎて大人が趣味で始めるのは無理」といった極端な言説が散見されますが、これらは現場の実態を反映していません。
まず、ソフトテニスは日本発祥ですが、現在では韓国、台湾、中国をはじめアジア圏を中心に国際大会が活発に開催されており、競技レベルは年々高度化しています。単なる「硬式の簡易版」ではなく、前衛・後衛の阿吽の呼吸や、チェンジサイズを駆使した独自の戦術体系を持つ完成されたスポーツです。
また、「硬式テニス初心者おすすめ」のハードルについても、現代はラケットやストリングの技術革新、さらには低圧ボールを用いた初心者向けレッスンプログラムの普及によって劇的に下がっています。50代・60代から硬式テニスを始めてラリーを楽しんでいる愛好家は全国に無数に存在しており、大人だからといって敬遠する理由は全くありません。
【プロの結論】中学生の部活選び&社会人から始めるならどっち?
後悔しないための明確な判断基準を提示します。現在の生活環境や将来の展望に照らし合わせて検討してください。
▼「中学生の部活選び」における判断基準
公立中学校の部活動においては、歴史的経緯からソフトテニス部の設置率が圧倒的に高く、硬式テニス部が存在しない学校も少なくありません。学校の仲間と一緒に放課後の部活動として汗を流したい、地域連携の大会で仲間と青春を分かち合いたい場合は、環境が整っている軟式(ソフトテニス)が極めて自然な選択です。一方、将来的に高校・大学でも硬式を続けたい、あるいは将来の海外留学や世界水準の大会を目指したいという意志が明確な場合は、学校外の民間テニスクラブに所属して硬式テニスを一貫して選択する道が推奨されます。
▼「社会人から始めるならどっち」の判断基準
社会人が新たにラケットを握る場合、編集部の結論としては硬式テニスを強く推奨します。理由は「生涯プレーを続けられるインフラ環境の圧倒的な差」にあります。全国各地にある民間スクールの9割以上は硬式を対象としており、社会人サークルや公営コートで開催される草トーナメントの数も硬式が圧倒的です。転勤や引っ越しがあった場合でも、硬式であればいつでも新しいコミュニティを見つけることができます。
ただし、「学生時代にソフトテニスに打ち込んでおり、あのゴムボール特有の爽快な打球感とダブルスの前衛プレーをもう一度味わいたい」という経験者の場合は、実業団や地域のソフトテニス連盟に所属するクラブチームを探すのが最も満足度の高い選択となります。