メディア業界に巨大な激震が走ったのが、2023年3月1日発売の「2023年3月10日号」およびそれに続く一連のKADOKAWA公式アナウンスでした。創刊から40年半にわたり毎週水曜日の風物詩であった『週刊ザテレビジョン』が、2023年3月22日発売号(3月31日号/ラスト表紙:Snow Man)をもって定期刊行を休刊することが正式発表されたのです。
KADOKAWAがIRおよびプレスリリースで公表した休刊の核心的理由は、メディア環境の劇的な地殻変動でした。スマートフォンの爆発的普及、TVerなどの見逃し配信プラットフォームの定着、さらにテレビ受信機自体の電子番組表(EPG)の高度化により、「紙に印刷された1週間分の番組表をお金を払って確認する」という生活行動そのものが急速に消滅したためです。
しかし、これはブランドの消滅を意味するものではありませんでした。公式発表資料で示された事業再編プランに基づき、ブランドパワーは以下の2軸へと再編成されました。
- 『月刊ザテレビジョン』への統合・深化:速報性の番組表から、グラビア・長文インタビュー・保存用コレクターズアイテムとしての月刊誌へリソースを集約。
- 『WEBザテレビジョン』のデジタル特化:リアルタイムのドラマ視聴熱、日々の芸能ニュース、独自取材記事を配信する月間数億PV規模のメガサイトへと完全シフト。
週刊版の最終号は、表紙のSnow Manが全員で特大のレモンを掲げ、誌面には歴代の表紙一覧アーカイブが掲載されるなど、書店で完売が相次ぐ有終の美を飾りました。