プロダクトの進化を裏で支えているのは、間違いなく素材工学の飛躍的な進歩だ。昭和から平成にかけて主流だったスチールパイプ製は重さが4〜5キロ近くあり、何脚も運ぶのは重労働そのものだった。しかし最新のハイエンドモデルでは、航空宇宙産業でも使われる超軽量アルミニウム合金やカーボンファイバー(炭素繊維)が当然のように採用されている。
驚くべきことに、耐荷重150kg以上の堅牢性を維持しつつ、本体重量は1kg前後にまで削ぎ落とされた。指2本でフワリと持ち上がる。さらに表面には特殊なマットコーティングが施され、傷に強く手触りも上質だ。かつてのチープな金属光沢はどこにも存在しない。