利用者の間でネイルフィルインの持ちと評判は極めて高く、SNSや大手美容予約サイトの口コミでも「一度フィルインを経験すると通常オフには戻れない」「4週間経っても浮きや欠けが一切出ない」といった絶賛の声が並びます。特に水仕事が多い飲食業従事者や、指先を酷使するデスクワーカーの間で、強固な定着力が高く評価されています。
しかし、実際のサロン現場を丹念に取材すると、利用者の評判とは裏腹に、ネイリストの技術格差に起因するシビアなトラブルも見え隠れします。ある都内人気サロンのベテランネイリストは次のように明かします。
「フィルインはベースジェルを一層残すため、自爪とジェルの密着境界を完全に見極めなければなりません。もし爪の端が少しでも浮いている(リフトしている)状態で無理に上からジェルを重ねてしまうと、自爪とジェルの隙間に水分が入り込み、重大なトラブルを引き起こします。『削るだけだから簡単』と誤認してマシンを導入したサロンで、自爪まで深く削り込んでしまう事故も起きています」
また、ネイルフィルインの適切な周期は「3週間から4週間」が絶対的な鉄則です。定着力が強すぎるがゆえに、「5週間以上浮かないから」と放置してしまう利用者が後を絶ちません。爪が伸びるにつれてジェルの重心(ハイポイント)が爪先へと移動し、テコの原理によって自爪のピンクの部分(ネイルベッド)に強烈な負荷がかかり、根元から亀裂が入る事故につながるのです。