日本の学校体育館や公共施設を利用する際、「制限区域が台形のラインと長方形のラインの両方残っている」「スリーポイントラインが2本あってどちらが正解か分からない」という光景に出くわした経験はないでしょうか。これには明確な歴史的背景があります。
発端となったのは、FIBAが決定した歴史的ルール改正です。従来の国際バスケットボール界では、ペイントエリア(制限区域)がゴールに向かって広がる台形型であり、スリーポイントラインは6.25mでした。しかし、NBAとの規格乖離を埋め、国際競争力を高める目的で、2010年10月(国内では段階的に適用)に制限区域の長方形化(幅4.9m)およびスリーポイントラインの6.75mへの拡大(50cm後退)が施行されたのです。
この体育館ライン引き直し経緯において、自治体や学校現場は莫大な改修予算の捻出に苦慮しました。ウレタン塗装の全面研磨・再塗装を伴うライン引き直しには1面あたり数百万円規模の工事費用が必要となるため、多くの公立校では「新旧ラインの上にテープを貼る」「古いラインを削らずに新ラインを上書きペイントする」といった暫定対応が長期化しました。
2026年最新ルール改正詳細まとめとして押さえておくべきなのは、コートの物理的寸法そのものに大規模な変更はないものの、ノーチャージ・セミサークル(ゴール下の半円エリア:半径1.25m)の判定基準厳格化や、コート周囲のランオフ(安全マージン)要件の強化です。特にBリーグのプレミア化(B.革新)に伴い、トップレベルの施設ではコート外側から壁・客席・広告看板までの距離を最低2m(推奨3m以上)確保することが不可欠となっており、単に28m×15mの床面積があれば良いという時代は完全に終わっています。