市川牡丹の名を継承し、日本舞踊の舞台に立つ堀越麗禾の佇まいは、年々深みを増している。しなやかな指先の動きや視線の配り方、そして舞台上で見せるふとした表情の端々に、生前の小林麻央さんが見せていた柔らかく芯のある雰囲気が重なるという声は少なくない。父である團十郎の指導のもと、稽古に励む毎日は決して平坦なものではないが、その努力は確実に実を結びつつある。
単に「二世」という枠にとどまらず、一人の独立した表現者として評価を高めている点は見逃せない。伝統を継承しながらも、現代的な感性を持ち合わせた演技や踊りは、古典ファンのみならず同世代の若者からも支持を集める要因となっている。