演劇ファンや映画ファンにとって、彼女の私生活における一面もまた深い関心の対象だ。夫は、数々の名作ドラマや映画『怪物』でのカンヌ国際映画祭脚本賞受賞など、日本を代表する脚本家として世界的評価を受ける坂元裕二氏である。1998年の結婚以来、二人は互いの創作現場や仕事について過度にメディアで語り合うことはない。しかし、その無言の距離感の中にこそ、表現者同士としての深い敬意が覗く。
脚本家と女優。言葉を極限まで研ぎ澄ます表現者と、その言葉に命を吹き込む表現者。それぞれが自身の領域を突き詰め、互いのクリエイティビティを犯さずに支え合う関係性は、実に現代的であり理想的だ。華やかな芸能界の中心に身を置きながらも、家庭という領域では静かでプライベートな時間を大切にする姿は、彼女の醸し出す落ち着いた雰囲気の大きな源泉となっている。