手足は温かいのに触るとお腹だけが冷たい「内臓型冷え性」は、自覚症状が薄いまま胃腸の働きを鈍らせる厄介な状態です。消化管の平滑筋は冷えに極めて弱く、血行不良に陥ると蠕動運動が低下して頑固な便秘を引き起こします。一方で、急激な冷え刺激による自律神経の乱れは腸の過剰な痙攣を招き、突然の下痢につながるケースも少なくありません。
お腹を外側からじんわりと温めると、胃腸の血流が増加して腸の蠕動運動が正常なリズムを取り戻します。便秘に悩む人は朝一番に白湯を飲みつつお腹を温め、下痢を起こしやすい人は下腹部を一定温度で保護することで、過敏になった腸壁の緊張が解けて排便コントロールが安定します。