大陸の個数を尋ねられた際、日本の学校教育を受けた多くの人は世界の6大陸一覧(ユーラシア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、南極、オーストラリア)を思い浮かべます。しかし、英語圏のインターナショナルスクールや欧米の教育現場では7大陸の数え方が標準モデルです。
この認識ギャップが生まれる最大の要因は、「純粋な地形(繋がった陸塊)」として見るか、「歴史的・地政学的な文明圏」として分けるかという視点の差異にあります。
欧米(主に米国・英国・カナダなど)で主流の7大陸モデルでは、ユーラシアという単一名称を用いず、「ヨーロッパ大陸」と「アジア大陸」を独立した別個の大陸としてカウントします。地質学的には陸続きであるものの、古代ギリシャ時代から続くウラル山脈や黒海を境界とする文化的断絶を重視するためです。
一方、ラテンアメリカ諸国や南欧の一部では、北米と南米を分けずに1つの「アメリカ大陸」と数える伝統的な6大陸区分(または五輪マークの由来となった無人の南極を除く「5大陸説」)を採用している地域もあります。どの区分が唯一絶対の正解というわけではなく、各国の地政学的背景や歴史観が色濃く反映されているのが実態です。