キスショットの原点は、約600年前にとある国で貴族の令嬢として生まれた人間の少女「うつくし姫(アセロラ姫)」に遡ります。彼女の外見と魂の美しさはあまりにも完璧すぎたため、彼女を見る者は自らの内面の醜さに耐え切れず自ら命を絶つか、己の最良の部位を彼女へ捧げて絶命するという呪縛のような運命を背負っていました。
自らの存在が世界を滅ぼすことに絶望した彼女は、放浪の末に真祖の吸血鬼「スーサイドマスター」と出会い、吸血鬼化を選びます。その際に与えられた新たな名が「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」でした。人間を救うために人間を辞めた彼女でしたが、吸血鬼となってからもその美貌と怪異としての圧倒的スケールは変わらず、行く先々で崇拝と恐怖を撒き散らすことになります。
約400年前には日本に滞在しており、神として崇められる中で発生した怪異の災厄を鎮めるため、自らの初代眷属となる青年武士(後の死屍累生死郎)を生み出しました。しかし、彼が吸血鬼としての本能に呑まれ自決した事件は、キスショットの心に消えない深い傷を残すことになります。