日本国内には世界に誇る苔の聖地が存在します。なかでも「日本三大苔の森」と称されるエリアは、それぞれ全く異なる表情と圧倒的なスケール感を誇ります。
長野県と山梨県にまたがる北八ヶ岳の苔の森は、日本に自生する約1,800種のうち約500種もの苔が生息する国内随一の観察地です。針葉樹林の林床一面に広がる苔の絨毯は息をのむ美しさで、木道沿いに歩くだけで多彩な群落に出会えます。
一方、鹿児島県に位置する屋久島の白谷雲水峡は、映画の舞台のモデルとしても知られる世界的な名所です。花崗岩の巨石や樹齢数百年を超える屋久杉に絡みつく苔は、南洋の多雨地帯ならではの野性的で生命力あふれる景観を形成しています。さらに青森県の奥入瀬渓流も、清流のしぶきを浴びて瑞々しく輝く岩上の苔が織りなす極上の景観として知られており、一度は訪れる価値のある名峰・名渓です。