ドラッグストアには肘のケアを謳う外用薬が多数並んでいますが、症状のステージに応じた成分の使い分けを間違えると、かえって痛みを悪化させる原因になります。
代表的な成分の特徴と使い分けの基準は以下の通りです。
① 白色ワセリン(保護・消炎)
すでにひび割れが起きて痛みがある、あるいは出血・赤みが見られる急性期には、刺激性が極めて低い白色ワセリンが最も適しています。角質に潤いを与える力はありませんが、皮膚表面に強力な油膜を張り、摩擦や乾燥から傷口を物理的に保護して自己治癒を促します。
② ヘパリン類似物質(高保湿・血行促進)
角質層の奥まで水分を保持させ、低下したバリア機能を修復する働きがあります。痛みが落ち着いた後の粉吹き状態や、日々の予防的な保湿ケアに極めて有効です。
③ 尿素配合クリーム(角質軟化)
尿素は硬くなった古い角質を溶かして柔らかくする優れた効果を持ちます。ただし、ひび割れや傷がある部位に塗ると激しい痛みを引き起こすため注意が必要です。「痛みはないが、肘が黒ずんで分厚くゴワゴワしている」という慢性的な角化状態に対して使用するのが鉄則です。