酷暑の影響は、人間の体調管理だけにとどまらない。社会インフラそのものが限界に達しつつある。
連日の猛暑によるエアコン使用の爆発的増加は、電力需給を極限まで圧迫している。太陽光発電が稼働する昼間はまだ持ちこたえるものの、夕方の出力低下時間帯と気温の下げ止まりが重なる17時から20時にかけて、電力供給の綱渡りが続く。送電線自体の熱劣化や変電設備のトラブルリスクも跳ね上がっている。
さらに、鉄道のレールが熱で歪むトラブルや、道路のアスファルトが軟化して損壊する事故も相次ぐ。40度に達するような日は、社会全体の動きを意図的にスローダウンさせなければ、物流も交通も立ち行かないのが現代のリアルだ。